続・西村伊作の理想の学校 文化学院 戦後の再興と芸術教育の継承
1921年(大正10年)に創立された文化学院は、生徒の個性と思想を大切に育てる新しい芸術教育を行う学校として一世を風靡しましたが、戦争になりその自由主義の教育は日本的ではないと、1943年(昭和18年)に閉校を命ぜられました。しかし終戦から一年も待たず創立者の西村伊作をはじめ文化学院で育った彼の子供たちと卒業生たちによって、新しい時代においても美しい人間教育を志す学校として文化学院は再開します。社会の復興とともに文学、美術、デザイン、建築と教育分野は広がり、講師陣も豊かになっていきます。2022年の企画展では戦後の文化学院のあゆみと、画家の猪熊弦一郎、脇田和、山本蘭村、彫刻家の佐藤忠良など講師たちの作品を展示いたします。